カード目録

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図書館で昔よく見かけたカード目録を入れるための棚。なかなかしっかりしていて、年季も加わりよい感じ。



この棚を見ると思い出すのは、実習で訪れた某公共図書館です。そこでは、ちょうど児童書の受け入れ作業をしていたので、実習生だった私に目録カードを作る仕事が任されました。しかも、手書き(私の字はかなり下手)。カードに書名、著者名、出版者、出版年などの書誌情報をていねいに書き込みました。その頃はまだ、蔵書の検索もカード目録が主流でしたから、私の作るカード目録が永遠に残るんだ、なんて思ったものです。実習が終わってからも、あの図書館には私の書いた字が眠っていると思うと、懐かしくあたたかい気持ちになりました。最近では、受け入れた本の情報は全てコンピューターに入力していきます。誰が入力したかなんて、残りません。そして、以前作ったカード目録も順次コンピューターに入力され消えていきます。



trico+には昔図書館で使われていたカード目録用の棚があります。

その棚を見ると、きっと今はもうないあのカード目録のことを思い出すのです。