非現実の王国で



死に至る病とは絶望のことである

という有名な出だしがあるけれど



絶望のひとつ手前くらいに

孤独というのがあるのではないかと思う



今日 映画を見て

想像力は孤独を救えるのだと思った



想像力が失われるとき

人は絶望に向かうのかもしれない



現実逃避という名の一種の想像力が

ヘンリー・ダーガーを創作へと導き

生きながらえさせたのだろうか

きっと彼には美しいものがいっぱい見えたんだろうな

だけど

彼の孤独を感じて

それがあまりに深いように思えて

涙が出た