開放感に浮ぶシュークリーム

取り組むべき課題が終了したので

（新たな宿題があるにしても）

開放感に包まれ　H.suminoのシュークリームを手に

色んな人が面白かったよと言う、森見登美彦を

ようやく読み始め、するりと読み終えた。

（石田千著「月と菓子パン」は依然すすまぬままだというのに、

ヴォネガットも火星に着いたあたりで放り投げたままだ）



図書館にあった森見さんの本は「太陽の塔」だけだったので

それを読み始めたわけだけども、みんなが言うように

面白く読めた。最後はちょっとぷつりと切れた感じがしたけど。



最後の方で主人公が羅列する、元彼女との思い出がいやに

悲しかった。彼氏しか知りえない、彼女の反応や視線、

細かなしぐさは、いとしさにくるまれ美しく並べられている。

ここを読むために、今まで引っ張ってこられたのかと

勝手に分かった気になった。それくらい好きな部分だったのだ。



「初雪を前髪に積もらせる」ところとか特に。