珈琲便り ある音楽とともに



あまいお菓子の名前をした三人組は

ときに丁寧に ときに大胆に

それぞれの音を奏で



重なってできたハーモニーは

聴くものの心に

雨をふらせたり

虹をかけたり

瞬く間にみんなを知らない国に連れて行ったりしたのでした





ある夜



看板のない地下のような地上の店で聴いた

情景を含むそれらの音色は

とびきり贅沢な珈琲とともに

聴くものの心に しっかりと刻まれたとか…