[]秋の古本まつりレポート 2

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11月2日、再び古本まつりへ。先日迷って結局買わなかった「私の稀覯本豆本とその周辺」をやはり買うべきだったと後悔し、探してみましたが既に誰かの手に渡ったようで発見できず・・・。あ〜、縁がなかったみたい、がっかりです。しかし、そのおかげ?なのか、先日は目にとまらなかった紀田順一郎の「コラムの饗宴」(実業之日本社/1980年)と「奥付の歳月」(筑摩書房/1994年)を紫陽書院で見つけ、今度は迷わず購入。



そのあと児童書コーナーに行き、ちょっとおもしろい本を見つけました。安野光雅さんの「津和野」(岩崎書店/1980年)という画集ですが、この本に国土地理院発行の津和野の地図(1971年/1:25,000)が挟まっているではありませんか。最初から地図がおまけでついているのかなと思いましたが、どうも違うようです。そして奥付を見ようと最後のページを開くと、奥付の上に新聞から切り取ったと思われる安野光雅さんの顔写真が貼付けてありました。この画集を持っていた人は、この本をとても大事にしていたのだと思います。津和野や安野さんにすごく興味があったのでしょうね。どうしてこの本を手放すことになったのかは分かりませんが、私も前の持ち主と同じように大切に扱わなきゃなと思っています。結局今日は、3冊購入。



帰る前に、知恩寺内の阿弥陀堂で行われている特選オークションの下見会場へ。「ポチ袋貼込帖」、「縞見本帖」、「マッチラベルはりまぜ帖」、「切手一括(stock book 10册)」などなど、気になるものばかり。掛軸や本よりも、蒐集家が必死になって集めた小さな紙や布に興味が湧きました。「手にとって見たい方は係員に声をかけてください」とあり、ひやかしの私としてはとても声がかけられず、「オークションカタログ」100円を買って、すごすごと帰ってきました。カタログを見ると「立体メガネ」(カラー七景入ディスクスライド(世界旅行)、英国製、ケース入)なんてのもあったようです。見るだけでもおもしろいので、古本探しに疲れた方はふらっと覗いてみると楽しいですよ。



次回の古本まつりは2004年5月1日〜5日、京都市勧業会館にて。屋内なので貴重な本も出るらしいです。まだまだ貴重書には手が出ませんが、いいものは見るだけでも価値がありますからね。と自分に言い聞かせつつ、春の古本まつりレポートにつづく・・・。