柴田元幸さんの講義
京都造形芸術大学で、柴田元幸さんの講義を
聴講してきました。
「翻訳教室」を読んだ時に、柴田さんの授業を受けてみたいなぁと
半ば、叶わぬことだというつもりで思っていましたが、
念願叶っていざ授業!しかも京都で!
授業のタイトルは「21世紀のアメリカ文学」
のっけから、すごいスピードで始まり、
「うわぁ、早い〜!」と思ってる間にも、どんどん展開していく
といった感じで、メモをがんばって取りながら、耳で話を聞いて
頭で理解して…めまぐるしく頭を働かせた(つもり)ので、
あっという間に終わりの時間がやってきました。
英文を音読されて、すぐ訳して、「ここまでが主語ですね」と言われ。
臨場感のある生の授業にかなり刺激を受けました。
内容はアメリカ文学にとどまらず、日本文学についても
随所で触れられ、とりわけ村上春樹の名前は何回も登場しました。
他にもたくさんの作家の名前が出てきて、読んだことのない人も
多く含まれていたので、これを期にかたっぱしから読んでいこうと
決意しました。それに加えて、体系的に文学の流れを把握したいという
思いもふつふつと湧いてきました。
その時代に浮いていた人が、次の時代に影響力を持つこととか
文章の音楽性(語り口の力に作品の魅力がある)とか
様々な興味深い話を聞くことができました。
もし、叶うならこの講義を連続で聞きたいなぁと思います。
思っていたら叶うこともあるのかな。いつの日か。